最近、コロナ渦を機にリモートワークの需要が高まり加えてテレワークの普及により地方移住やワーケーションに注目が集まっています。
そこで、地方移住に関してのメリットや注意するべきポイントなどを調査しました!
地方移住のメリット,デメリット
地方移住のメリットとして生活にかかるコストの安さが1番に挙げられます。地方の家賃は後述する地方移住希望ランキング1,2,3位の静岡県、群馬県、栃木県の家賃の平均を調べたところ、それぞれ約5万円、約4.5万円、約5万円。、対して東京は8万1000円であるため1.5~2倍の差があることがわかります。
食料費に関しては2023年の総務省による家計調査での後述のランキング1,2,3位はそれぞれ85,135、76,203、87,797。対して東京は97,776と1~2万円ほど差がある結果となっていました。
出典:総務省統計局ホームページ https://www.stat.go.jp/info/riyou.html
以上より生活コストが都心と比べ安くなっていることがわかります。加えて住むだけで市町村から助成金を出してくれる地域もあるため生活に苦労することは少ないでしょう。さらに、自然が豊かで都会の喧騒から逃れられられることでストレスの軽減も期待できます。
デメリットとしては交通の便が不自由なため車など移動手段がないと生活に非常に苦労します。また、店舗や施設が少ないため買い物に不便を感じたり、子供の教育に不利だったりします。
そして特に大変だと考えられるのはご近所付き合いです。地方でも特に田舎のほうに移住するとプライベートに踏み込んだ会話が出てきたり、町内会への加入、手伝いが大変だったりと苦労する要素が多めです。
どこがおすすめ?地方伊集希望ランキング
それでは一体地方移住するのにおすすめな場所はどこなのでしょうか?
ふるさと回帰支援センターによる窓口相談者、セミナー参加者を対象とした2023年に行われたアンケートによると、1位は静岡県、2位は群馬県、3位は栃木県という結果になっています。また、4位以下は以下の通りとなっています。
https://www.furusatokaiki.net/topics/press_release/p50278
参照:ふるさと回帰支援センター
静岡県はアクセスや利便性の高さから、多くの年代から人気が高いとのこと。群馬県は、地震が少ないなど安心安全な移住先候補として、また生活費や教育費の安さから、子育て世代からの相談が急増しており、加えて東京から100キロ圏内ということもあり、テレワーク層からも人気が高いとのことでした。
地方移住する上での重要なポイント
地方移住を考える際には、生活環境が都市と異なるため、事前の準備と注意が非常に重要です。そこで特に重要だと考えられることを以下にまとめました。
1. 生活環境とコミュニティの違い
- 地域の文化や風習を理解する: 地方では地域のコミュニティが強い場合があり、挨拶や地域活動への参加が大切です。最初は地域の習慣や人々との関わり方に慣れるために、積極的に参加する姿勢が求められます。
- 買い物や病院のアクセス: 都市と比べて商業施設や医療機関が少ないため、日常的な買い物や病院の利用に不便を感じるかもしれません。事前にどこで何が手に入るのか調査し、必要に応じて車や交通手段を確保することが重要です。
2. 仕事と収入源の確保
- 仕事の有無を確認: 地方では職の選択肢が少ないことがあります。もしリモートワークが可能であれば、地方移住のハードルは低くなりますが、そうでない場合、移住先での仕事の有無や転職の準備が必要です。自営業や副業の計画も検討すると良いでしょう。
- 移住支援制度を活用する: 多くの自治体が移住者向けの支援金や補助金を提供しています。補助金制度や住居の提供などがある場合もあるので、事前に調べて活用することをおすすめします。
3. 住居とインフラの整備
- 住居の選定: 都市部の住宅とは異なり、古い物件が多く、リフォームが必要な場合があります。また、田舎では一軒家が多いので、家の管理や庭の手入れが必要になることも考慮しましょう。
- インフラ確認: インターネットの速度や携帯電話の電波状況が都市と比べて悪い場合があります。リモートワークなどをする場合、移住先のネット環境は事前に確認しておくことが大切です。
4. 生活コストの違い
- 生活費の見積もり: 地方の物価は都市部に比べて安いことが多いですが、車の維持費や暖房費など、地域特有のコストがかかることもあります。地域ごとの生活費をあらかじめ計算して、家計の見直しを行いましょう。
5. 交通手段の確保
- 自家用車の準備: 地方では公共交通機関が限られていることが多いため、車の所有が必要になることがあります。特に日常の買い物や通勤、子どもの送り迎えに車が不可欠な場合もあるので、車の購入や免許の更新を検討しましょう。
6. 医療・教育環境の確認
- 医療機関のアクセス: 大きな病院が遠くにしかない場合、定期的な通院や緊急時の対応が課題となることがあります。家族に医療のニーズがある場合は、医療施設へのアクセスやかかりつけ医を見つけておくと安心です。
- 子どもの教育環境: 子どものいる家庭では、学校や保育施設の選択肢が限られている場合もあります。事前に通学距離や教育の質を確認し、必要であれば補習やオンライン学習の選択肢も視野に入れましょう。
7. 季節ごとの環境対策
- 気候への適応: 地方によっては厳しい寒さや大雪、暑さが予想されます。特に冬季に雪が多い地域では、除雪作業や車のスタッドレスタイヤが必要です。気候に応じた家や車の準備を考えることが重要です。
8. 人間関係の構築
- 地域との関わり: 地方移住では、地域との良好な関係が円滑な生活のカギとなります。最初は積極的に地域のイベントに参加し、隣人との交流を大切にしましょう。移住者向けのコミュニティやSNSを活用するのも一つの方法です。
まとめ
地方移住には、都市の便利さを手放す分、自然豊かな環境やゆったりとした生活リズムを享受できるメリットも多いです。事前にしっかりと準備し、現地の環境に合わせた柔軟な対応を心掛けることで、移住後の生活をスムーズに楽しむことができるでしょう!
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